コエンザイム Q10
コエンザイム Q10(CoQ10)は脂溶性ビタミンまたはビタミンのような物質で、細胞内で エネルギーを生成する際に鍵となる酵素的な方法を用い、補酵素として役割を果たします。 また臨床的な効果のために重要である、酸化防止剤としての機能も持ちます。

多種多様な食品に少ない量で天然に存在し、牛肉や大豆油、サーディン、さば、ピーナッツだけでなく心臓や肝臓、腎臓のような臓器からの肉にも特に多く含まれます。
食餌によ る CoQ10 の摂取を大局的に見れば、1.5 キロのサーディンや 1 キロの牛肉やピーナッツに は 100mg の CoQ10 が含まれます。

CoQ10 はまた、全ての組織内で合成され、健康な人に おいて、正常値は CoQ10 の摂取と身体における CoQ10 の合成の両方によって維持されます。
毒性や副作用は知られていません。
CoQ10 の生合成は 17 段階あり、最低 7 個のビタミン(ビタミン B2-リボフラビン、ビタ ミン B3‐ナイアシンアミド、ビタミン B6、葉酸、ビタミン B12、ビタミン C、パントテ ン酸)と数種の微量元素を必要とします。
CoQ10 は全ての細胞機能が依存する高エネルギ ーリン酸であるアデノシンリン酸(ATP)の生成に不可欠です。
臨床実験における CoQ10 の摂取は過去 20 年間行われてきました。
初期の実験では、1 日 30mgから45mgという少量の摂取が心不全患者における重要な臨床的反応と関連していま した。
最近の研究では、改善された臨床的反応を用いて、より大量の摂取が行われていま す。CoQ10 に関するほとんどの研究は血液内の CoQ10 の値を測定しています。
CoQ10 は 血中の CoQ10 値が優れている場合、 1 日 100mg の摂取で吸収における変動性を示します。
CoQ10 欠乏 CoQ10 の値の減少は多種多様な疾病を示してきました。
CoQ10 欠乏は CoQ10 の不足した 食餌や、CoQ10 生合成における障害、身体による CoQ10 の過剰な使用、またはこれら 3 つが重なることにより引き起こされる可能性があります。
コレステロール生合成を抑制し、コレステロール値の上昇を治療するのに使用される特定 の治療法はまた、CoQ10 の生合成も抑制します。これは心不全患者に対し極めて有害な効 果を持ち、それは CoQ10 の経口投与により打ち消すことができるかもしれません。
CoQ10の身体消費の増加は、過剰な活動や代謝亢進、急性心発作にみられる低い血中CoQ10 値の原因と考えられます。
これら 3 つのメカニズム(CoQ10 の不足した食餌や CoQ10 生合成における障害、身体による CoQ10 の過剰な使用)は、観察された CoQ10 欠乏の重症 度の一因となっています。